くいちがったステップ
花120070627_0000


どこかで  ずれてしまった

それは

光だったり 
影だったり
願いだったり 
思いだったり
歩幅だったり
角度だったり
嫉妬だったり 
あせりだったり


どこかが くいちがってしまった

それは

まっさらなドレスに
付いた小さな染みのように
曲がおわるまで 
はずまない ステップ


まだ・・・ 

・・・終れない



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/02/26】  この記事のURL | | CM(5) | TB(0) | ▲ top
しばれる日のマジック
ダイヤモンドダスト


雲の中から400

白い木400

白い妖精400

冬 まっさかり
マイナス30度の風景を味わいに2時間のバスの旅
日差しの暖かさにだまされて窓に寄り添ってうたた寝などしてはいけません
ひと山越えるたびに壁面からすぅーっと冷気が忍び込んできて、着膨れの洋服の下まで入り込んで半身がすっかり凍えてゾクゾクして目が覚めますよ、ご用心。

車は、どこまでも白い温度の境界をくぐりパウダースノーの白煙をまきあげながら山道を走っていると、視界がぼやけてどこが道かわからなくなります
もしかしたら別の車線に吸い込まれて向かっていくのは異次元なのかも、なんて 吹雪の後の雪のかたまりが凶暴な動物だったり、先生や近所のおじさんのおかしな表情だったりした子どもの頃のことを思い出して、そのころとあまり変わってない自分の想像力に独り照れ笑いしていました。
のっぽの煙突から昇る煙は空の途中からもどってきて、すっぽり灰色の雲となって工場を覆っています。よく見ると、晴れているのに遠い街並みはどこもぼんやり白く翳っています。寒さは旅人に知らない街を幻想的に見せてくれるようです。
気まぐれな天気は あっという間に空を覆い雪を撒き散らし またすぐに雲をこじ開けてどうだい!と得意そうに笑顔を見せます。光の中で白い樹とほっこりした丘と帽子をかぶった屋根と小さな獣たちの足跡は なんてすべてが丸くて優しい形なのでしょう。
ここで似合わないものは直線の道路とさっくり切り取った除雪の鋭角な跡かもしれません。そこをまた不似合いなバスが駈けぬけていきます。、

そして・・何十年ぶりでしょうか
今回、念願のダイヤモンドダストを体験できました!
マイナス19度の晴れた朝、それは小人のハサミで、これ以上ないというくらい薄く小さく切った銀の箔を空中にばらまくとカケラは朝日を浴びて小さなミラーになってキラキラと光りだすのです。窓辺に差し込む朝日に照らされた部屋の塵のように静かにそっと浮遊して沈んでいきます。
始めてみた人は、このしばれる日のマジックにしばし寒さを忘れることでしょう。

自然は不思議です
誰かが魔法の杖を持っていて 人が見ていない隙にこっそり使ってびっくりさせて楽しんでいるのかもしれません

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一番上のサムネイルの写真がダイヤモンドダストですが、悲しいかな私の技量では感動を伝えることは難しいです



テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

【2008/02/14】  この記事のURL | 散文 | CM(4) | TB(0) | ▲ top
いっぽんの木
20080201092333.jpg


いっぽんの木が
一生だとするなら
枝分かれした分岐は
無数の選択肢

先へ先へと登りつめて
ふと見わたせば

あっちの葉はあんなに大きくて
こっちの花はこんなに瑞々しくて
となりの枝は太くて逞しくて 

この指先は
凍えそうに 震えてる

でも
少し離れて みてごらん

春には 

どの枝も
どの枝も
いっせいに
光りを浴びて 蠢きはじめる
小さな宝物を 身につけて
空へ 高みへ 手をのばしはじめる

今 いることが
今 あることが

こんなにも輝いている




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【2008/02/01】  この記事のURL | | CM(4) | TB(0) | ▲ top
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