あじわう
20061217003604.jpg


言葉の海を見つめていると 
行間に滲みだした
色とりどりの
ことばの裏側

生まれようとして
生まれまいとして 
白の海に漂う
思いのかけらたち 
 
いちまいづつ
拾って
並べて
透かして
ひそやかな声に
耳をすませば

かぎ裂きの
わたしが
聞えてきたりする



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/17】  この記事のURL | | CM(10) | TB(0) | ▲ top
道しるべ
20061209113221.jpg


ひとつのおわりは

はじまりの序章

線になり 点になり

記憶のピンで

止められる


あなたが標した足跡は

かけがえのない道しるべ



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/09】  この記事のURL | | CM(6) | TB(0) | ▲ top
川の意思
20061206094908.jpg


汚水を流し
杭を打ち
せき止めようと
阻むもの

どんなに小さくても
川の流れを
止めることはできない
溢れいずるものは
いつか堤を越え
迂回し
形を変えても
流れをつくる

形のないものが
自然に帰ろうとする
川の意思



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは掲示板に寄せていただいた詩へのお返しの詩を書き足したものです。わけ合って掲示板は中止していますがまたお会いできれば・・と思っています^^。

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/06】  この記事のURL | | CM(4) | TB(0) | ▲ top
雨の日の回想
         ―オンコ(いちい)に積もった雪の朝に―
20061205113435.jpg


大きめの傘
斜めに背負って
布に弾く
みぞれ混じりの
雨の音をきいています
 
あの日

わたしの肩に
痛いほど乱暴におしつけて
雨の中に消えたひと 

柄に残った温もりが
最後のやさしさのように
せつなく
冷たくなった手を
暖めていました 

あれから

傘はすっかり
手に馴染んだけれど
温もりの記憶は
なぜか
ふしぎなくらい
遠くなってしまいました



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/05】  この記事のURL | | CM(0) | TB(0) | ▲ top
氷紋
20061201145259.jpg


思いをひとつ ひとつ

波間にかき集め

氷紋で占う

朝のしじま


光をあびて

悲しみがとけていく


テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/01】  この記事のURL | | CM(4) | TB(0) | ▲ top
| メイン |